アワードで乗り継ぎが可能という話の中で一番関心の高いテーマとしては、乗り継ぎ空港として指定可能な条件になるかと思います。一番関心が高いのに最後に持ってきた理由は、順番に読まれた方なら理解して頂けるかと思います(この流れの方が話を進めやすいからです)。
乗り継ぎ空港で日またぎは可能か?
普通に可能です。3区間利用時において2泊する旅程も可能です。
まずは1泊の実例として、福島→北九州を選んでみました。羽田-北九州は便数が多いのですが、スターフライヤー運行であるためアワード用の座席が非常に少ないので、組み合わせがない日も多く、ご覧のようにカレンダーに空白がある有様です。従って2泊できる旅程が比較的出やすいのではないかと考えて選択しました。
接続がビシっとキマると伊丹35分と羽田50分乗換で福島17:15に離陸して、北九州には22:40には帰宅できるという社畜向けの旅程も出てきますが、一番時間を要する旅程は福島17:15に離陸して、伊丹で宿泊し、羽田経由で翌日23:40に北九州に到着する組み合わせです。
普通にできました。ただ、この旅程を見ると次の疑問がわいてきます。
乗り継ぎ時間の最大は何時間?
この旅程ですが、伊丹発の一番遅い便として出てくるのが12:00発のNH24で、伊丹で17時間35分、羽田で8時間50分の乗り継ぎ時間です。
調査した時点で、この日は午後の伊丹→羽田のアワードの空席がありますが、これ以上遅い便が出てきません。
この状況から18時間を超えてはいけないのはほぼ見えてきました。
逆に北九州→福島を検索してみます。一例として北九州発13:30、福島着翌日12:05の旅程を取り上げてみます。この例では羽田17時間55分乗り継ぎになります。
それでは、本当に17時間55分が最大乗り継ぎ時間なのか、限界に迫ってみようと思います。10/1以降のダイヤになりますが成田→那覇→福岡を以下の旅程で組みますと
NH1210 OKA1515-FUK1655
乗り継ぎ時間が丁度18時間になります。空席状況は以下の通りです。
組み合わせとして出てくるはずの、成田10/2発にして検索してみましょう。
出ました。18時間も大丈夫です。次は18時間5分の乗り継ぎを調べてみましょう。やはり10/1以降のダイヤで成田→那覇→長崎の旅程では以下の通り、那覇で18時間5分の乗り継ぎとなります。
NH1872 OKA1520-NGS1645
この旅程で那覇経由の1回乗り継ぎが表示されるか、検索してみましょう。成田→那覇のアワード空席の状況は上に出しましたので、那覇→長崎のアワード空席状況を出しておきます。
こちらも成田10/2発で長崎までの旅程を検索すれば結果は一目瞭然かと思います。
あれれ?1回乗り継ぎが出てこなくて2回乗り継ぎしか出てきません。那覇経由をシステム上制約をかけているのではないかという疑いがありますが、那覇経由の旅程は以下のパターンで出てきます。
・「成田→仙台→那覇→長崎」という全てMCTでの乗り継ぎの旅程は出てきます。
・成田→那覇を含む旅程として「成田→那覇→伊丹→長崎」が出てきます。那覇だけではなく伊丹で日またぎする旅程も出てきます。
・「成田→那覇→中部→長崎」が那覇と中部での2泊旅程、那覇は17時間55分とシステム上限ギリギリの乗り継ぎ、名古屋では14時間30分という、乗り継ぎ地で十分な時間を確保出来る旅程まで出てきます。
また、冒頭の段落にあるように、2泊の旅程も可能であることがこの例をみても明白です。