SASWIFIについて(2024年7月)

SASWIFIは長距離機材と短距離機材で扱いが変わります

SASは長距離で使用する機材は間合いでCPH-ARNを飛ぶという運用はありません。そのため長距離用機材(A350-900 XWBとA330-300)と A320neoが多く存在する単通路機材では、WiFi設備そのものの実装が異なります。

そこで長距離機材と単通路機材で分けて接続方法を説明してきます。

長距離機材のSASWIFI(SAS PlusとSAS Goの場合)

SSID が SASWIFI である接続を見つけて、接続をします。そうしますと、以下の画面が表示されます。

「CONNECT TO WIFI」をクリックすると、GET STARTED画面が表示されます。氏名(名、氏)と PNRを入力後「CONTINUE」をクリックします。PNRはSASアプリをインストールしていればコピペ可能です。

そうしますと、課金確認の画面が表示されます。必要なデバイス数を入力します。通貨がデフォルトのDKK(デンマーククローネ)ままでいい場合は、CONTINUEをクリックし、ドル決済が可能なクレジットカードやデビットカードを持っている場合は、通貨をUSDに変更することができます。ここではUSD建てでの決済を行ってみます。

支払い情報を入力して「PAY NOW」をクリックします。

支払いが完了し、インターネット接続が可能になります。

決済後はEMD(Electronic Miscellaneous Document)の形でPNRに登録されているメールアドレス宛に領収証が送信されます。間違えなくUSDで決済されています。

短通路機材のSASWIFI

短通路機材のSASWIFIでは、SASのFFPである EuroBonus DiamondとGoldホルダーだけ無料で、それ以外は有償です(SAS Plusはビジネスクラス扱いであっても)。

「CONNECT TO WIFI」をクリックしますと、「BOOKING REF.」か「EUROBONUS」を選択します。画面にあるとおり「EuroBonus SiliverとEuroBonus Memberの人は、EUROBONUSを選択せずに、BOOKIN REF.からログインしてください。

この先の画面遷移を取り損なっていますが、氏名とPNRを入力します。入力後は以下の画面に遷移しますので、必要なデバイス数を入力してクレカ情報を入力して接続が可能になると思います。

所要時間1時間だと実質20分くらいしか使えないので、4ドル払う価値はないと思ってこの先は進めていません。

長距離用機材での注意(高緯度ではWiFiが使えません)

SASのWebページにありますとおり、「途中、衛星間でシステムが変更され、グリーンランド北部上空を飛行中に一部の機能停止が発生します」とあります。

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この記事を投稿している時点では、ウクライナ紛争の影響で現在ロシア領空(シベリア上空)を飛行することができず、SK984(HND→CPH)では北極圏ルートを通過します(SK983は中央アジア経由です)。

具体的にどのあたりからWiFiが使えなくなるかと言いますと、アンカレッジより高緯度になったところ、画像のこの当たりでは切れています。

一方、復旧するのは北緯78度付近で、この緯度はスヴァールバル諸島最大の街であるLongyearbyen が含まれます。従って、アンカレッジから北緯78度まで戻ってくるまで3時間程度WiFiが使えません。

切り替え前と切り替え後のネットワーク情報は以下の通り。

161.60.203.13 は、太平洋側で静止しているインマルサット衛星、161.60.201.13は、欧州側で静止しているインマルサット衛星なのかな?

最後に

2020年に搭乗した際はSAS Plusの乗客でもWi-Fiが無料でしたが、SASが米連邦破産法11条(Chapter 11)を適用した後なのか、コロナ禍になってしばらくしてからかわかりませんが、EuroBouns上級会員以外でWiFiが無料になるのは SAS Businessの乗客だけとなってしまったようです。

SAS Plusも無料だった時代の機内備え付けのパンフレットの写真を載せておきます。まずは長距離機材。

そして短距離機材備え付けのパンフレット。