2025/06/xx TK62 IST→KUL C A359 “Turkoflot”から普通のA350-900 (その1:機内とアメニティ)

Turkoflotなんて誰がうまいこと言えと

 ウクライナ紛争勃発による経済制裁が契機となり、ロシアの航空会社Aeroflotが航空機製造メーカーに発注していた機材がキャンセルとなりました。Aeroflot が注文をキャンセルしたA350-900XWB が6機あったことは様々な記事で見ることができ、4機はTK、2機はエアインディア(AI)が受領したという話があります。現在AIで採用しているA350-900XWBのシートはこの時に引き取ったAeroflotのA350-900XWRと同じである(この機材を購入したことで続く機材も同じ仕様にしたのかは知りませんが)ことから、正しい情報だと思っていましたが、実はAIが購入したのは1機だけで、もう1機はスペインの航空会社 World2Fly が購入しているようです。

 TKが購入した4機のAeroflotがキャンセルした機材は、AeroflotのA350-900XWRで採用されているCollins Aerospace 社の座席をそのまま採用されており、ビジネスクラスは Horizon Premier business class suite 、プレミアムエコノミーは MiQ Premium Economy Seating 、エコノミークラスは Aspire Seating と呼ばれるインテリアを採用しています。参考までに2020年に公開されたAeroflotのA350-900XWB 1号機の記事が以下にあります。https://runwaygirlnetwork.com/2020/02/aeroflot-impresses-with-bold-colors-and-horizon-suite-on-new-a350

  TKは注文キャンセル以外の自社発注分のA350-900XWBを保有しているので、2種類の座席パターンがあります。シート配置やシート写真は以下のサイトにあります(SeatGuruよりもこのサイトの方が最新情報が掲載されています)。

Turkish Airlines Airbus A350-900の座席アメニティ、足元スペース、リクライニング情報。まず、ビジネスクラスとエコノミークラスの客室評価です。

 このような事情で、TKオリジナルのA350-900と区別するために、この4機のことをTurkoflotと呼ぶ人がいます。誰がうまいことを言えとw

 参考までに TurkoFlot の機体番号は TC-LGI、TC-LGJ、TC-LGK、TC-LGL になりますので、どこを飛んでいるいるかはFlightRader24とかで確認してみてください。以前だとSFO、DEN、JNB、CPTとかにも飛んでいましたが、狙ってみるならEWR、BOSの単純往復、SGN、HAN、MEL(SIN経由)とかでしょうか?事前に予測して発券するのはなかなか難しいのではないかと思います。

発券時はTurkoflotだったけど、やっぱり機材変更

 発券時のビジネスクラスのシートマップと、同じA350-900機材を使った便のシートマップを並べてみます。以下の通りビジネスクラスが1列少ない構成となります。シートマップ上では標準機材では8列目の4つ分がTurkoflot機材には存在しない形になります。

 実際にはTurkoflot機材から標準機材に変更となったのですが、そのとき8列目が1列丸ごと空席が入ると思いきや、なぜか6列目に1列挿入される形になりました。そのため1~5列目を指定していた乗客は席番変更が不要なので機材変更の連絡が来ません(が、どうせ機材変更になるだろうなと思っていて、毎日シートマップを確認していまして、日本出発前には機材変更になっていました)。

御搭乗

機材は今年の5月に納機されたTC-LHE。ドアの隅々が非常にきれい(なお、飛行の安全性には「まっ、たく」影響ありません)。だけど機内は新車の香りが残っていたわけではありませんw

座席は当初3Aにしていましたが、右肩が上がらないのと何かに触れたら痛みが走る状況(四十肩ではなくて、筋が切れかかっていた)で、機材変更で通路側に扉が無くなり、通路を通る人が右肩に触れることが発生するので、通路側にサイドテーブルがある4Aに変更しました。

搭乗券は I: TK1754とある通りオスロからの乗り継ぎで、オスロで通しで発券しました(途中降機しています)。黒台紙で出されてテンション上がりました(TKのビジネスクラスで黒台紙で搭乗券が発券されたのは初めて)。

出入りするのに狭い(高齢により体の柔軟性がなくなったせい)。

足下の広さは当然問題ありません。モニター下に足を入れますが、窮屈というわけではありません(1列目だと広いんだけど、ギャレーがうるさすぎるので却下)。窓は2個分。

まだ乗客がいない隣席

サイドテーブル側にコントローラー類があるけど、乗務員呼び出しボタンを誤って押してしまったりして、なんか今ひとつといった感じ。

ヘッドフォンはDENONのノイキャンが、施錠可能なクローゼット(施錠するとコンセントが1式使えないけど)に入っていました。開封の儀はしましたが、使わずに元通りに収納しました。

その他、サイドテーブルと反対側にはライトが埋め込まれており、シートポジションによって異なる照射角度を選んで点灯させることができます。

ウェルカムドリンクはいつものレモネード、アメニティはLANVIN(ケースはモバイルバッテリと充電池、そしてケーブルを入れるのにちょうどいいサイズw)

ちなみに開封の際は機内で刃物が使えませんので、耳を縦半分に折ってファスナーの穴を通します。

中身はご覧の通り、大きいチューブはハンドクリーム、小さいチューブはリップクリームです(背後のキーボードはK270とはなんか違うと気になる人向けに書いておくとK295です)。

いつもの通り給食は別ページにまとめます。